冬のソナタ第19話《父と子》
ヴィレッジブックス 冬のソナタ完全版4 第19話
キム・ウニ/ユン・ウンギョン 根本理恵=訳

声劇用にアレンジしております。ご了承ください。

カン・ジュンサン
チョン・ユジン
キム・サンヒョク
ジヌ(サンヒョクの父)

キム次長(ミニョンの部下であり先輩)

ミヒ(ジュンサンの母)

ユジンの母

チェリン・チンスク・ヨングク(同級生)

ユジンは、サンヒョクの母チヨンから自分がジュンサンの妹であると聞き、ジュンサンのアパートに向かう。そこでミヒからもジュンサンのことはあきらめるよう言われ、マルシアンにいたジュンサンに本当なのかと問い詰める。絶望したユジンは、ジュンサンとの別れを決意し、会社もやめることにする。一方、ジュンサンはたびたび倒れるようになり、検査の結果、事故が原因で脳内に血腫ができていることが判明、一刻も早く手術を受けないと失明の恐れがあり、命の危険もあると告げられる。

  OP(1:03) 最初(はじめ)から今まで
001 放送局。サンヒョクが出てきて廊下をきょろきょろ見回していると、ユジンが隅の自販機の陰から顔を出した。サンヒョクを見て立ち上がるユジン。サンヒョクはうれしそうににっこり笑って歩いてくる。
  サンヒョク 「早く着いたんだね」
  ユジン 「うん」
  サンヒョク 「ずいぶんと顔を見せてくれなかったじゃないか。実家のほうがそんなに居心地よかったのか?」
  ユジン 「何よ、その言い方。(わざと)なら帰るわ」
  サンヒョク 「いや、よく来てくれた。会いたかったよ。心配もしてたんだ」
  ユジン 「ごめんね、心配かけて」
  飲食店。湯気の立つソルロンタンを食べているサンヒョク。その手を止めてユジンの言葉を聞いた。
  サンヒョク 「会社を辞めるって?」
010 ユジン 「最近は・・・仕事をする余裕がないの。このまま延び延びにしたら、ジョンア先輩にも申し訳ないし」
  サンヒョク 「辞めてどうするんだ」
  ユジン 「まだ何も決めてないわ。サンヒョク」
  サンヒョク 「そうか・・・・。休むことだな。ゆっくり休めよ。今まで仕事がんばりすぎたから。休んでもいいさ。食べよう、冷めるぞ」
  ユジン 「うん・・・(スープをひと口飲んでから)サンヒョク」

「ジュンサンに、ちょっと会わせてくれる?」

「私からは全く連絡がつかないの。だから、あなたが代わりに連絡して」

  サンヒョク 「・・・いやだよ、ユジン。君とジュンサンが会うのは・・・・僕はいやだ。ジュンサンに会ったら、また傷つくだけじゃないか。ジュンサンを忘れられるまで、僕がそばについててあげるよ。だから・・・ジュンサンのことは忘れるんだ」
  ユジンはスプーンを置いてサンヒョクをまっすぐに見つめた。サンヒョクもユジンをじっと見つめている。
  ユジン 「お願い、サンヒョク」

(うっすら微笑んで)面倒かけたりしないから。ただ・・・ジュンサンに言っておきたい事があるの。だから、気が重いかもしれないけど伝えてほしいの。最後に一度だけ・・・会いたいって」

  設計建設会社マルシアン。ジュンサンの机の前にキム次長が座っている。
  《せりふ:キム次長》
「でも俺は納得がいかないよ。これまで苦労してきたのにそれを手放しちまうなんて、かなりの損になるんじゃないのかな。なあ、それだったら、いっそのこと俺が引き受けようか?」
020 ジュンサン 「そうしてくれますか?先輩なら僕も安心です」
  《せりふ:キム次長》
「そうか?うん、ちょっと考えてみるよ(書類を持って立ち上がる)それにしてもユジンさんとは・・・・(言いかけるが、ジュンサンの表情を見て言いやめる)いや、特に話すことはないんだ。ただ、おまえとユジンさんとは、あとどれぐらい苦しめばすむんだ?」

《せりふ:キム次長》
「おまえを見てると、たまにそんな気がするんだ。(書類を手に出ていきながら)じゃあ検討しとくよ。帰りにまた寄る」

  キム次長が出ていき、ジュンサンがため息をついてると、電話が鳴った。ジュンサンは番号を確認してから電話に出た。
  ジュンサン 「サンヒョク・・・ああ、来たのか。ユジンは大丈夫か?・・・・そう、・・・。どうしてもそうしなきゃいけないのか?わかった」
  ジュンサンは電話を切ってしばらくそのままでいたが、ややあって窓の外に目をやった。

大学の中、学校から出て行くジヌに電話が鳴った。

  ジヌ 「もしもし。はい、私です。私がキム・ジヌですが。・・・・!検査結果が出たんですか?」
設計事務所ポラリス。ユジンが自分の荷物をまとめている。昔作った家の模型を手に持って眺めていると、ジョンアが入ってきた。
ジョンア 「ユジン!(階段をおりてくる)ユジン、どういうこと?」
ユジン 「先輩・・・・(笑顔を作ってみせる)
ジョンア (荷物を見て)これはなんなの?」
030 ユジン  「どうせクビになるんだから、さっさと机の整理をしなきゃね」
ジョンア 「ユジン!」
ユジン 「ただ、ちょっと考えようと思って・・・これから何ができるのか、最初に戻って一度ゆっくり考えてみるつもり」

「先輩。(模型を見せる)これ、覚えてる?」

「誰かに家を設計してみないかって言われて、作ってみたやつ。でも、お金がかかりすぎて不可能だって言われて、やめることになったのよね」

ジョンア 「うん、覚えてるわ。これがどうかしたの?」
ユジン 「不可能なことは・・・・あきらめようと思って。おう、あきらめようと思うの」
誰かがポラリスから家の模型を持って出てくるユジンをみつめている。ユジンはドアを出たところで少しためらっているが、やがてどこかへ向かって歩き出していった。車の中からユジンを見ていたのはジュンサンだった。ジュンサンも車から降りてユジンの歩いていった方へ向かって歩いていく。

ユジンが公園の中へと歩を進めている。のどかな午後、元気いっぱいに遊んでいる子供たちを、ユジンが公園のベンチに座って微笑ましく眺めている。傍らには家の模型が置かれている。ユジンが模型を手に取って歩きだそうとすると、ジュンサンが前方に立っていた。ユジンと目が合ってジュンサンが微笑んだ。

ユジン 「元気だった?」
ジュンサンはユジンを見てうなずいた。二人はじっと見つめあう。ジュンサンが目の前に置かれた模型に触ってみる。
ユジン (無理に明るく)これ、おかしいでしょ?あなたにあげようか?」
ジュンサン (微笑んで、また模型に目を落とす)すまない、ユジン・・・君に隠しておきたかったのに・・・君を守ってあげることもできなくて」
040 ユジン  「もっとうまくやればよかったじゃない。どうせなら、何も知らないまま別れた方が・・・・よかったわ」
ジュンサン 「大丈夫?」
ユジン 「あなたは?」
ジュンサンは、笑って答えようとするが、どうしても言葉が出てこない。お互い、相手が立ち直れないでいることがわかっていた。
ユジン 「ジュンサン・・・・愛してる」
ジュンサンは胸を突かれて、ユジンを見つめた。
ユジン 「今まで愛してきたし、これからもその気持ちはずっと変らないと思う。それって・・・・いけないこと?いけないことなの?」
ジュンサン 「いや、いけないことじゃない」
ユジン 「そうよ、いけないことじゃないわ。これはいけないことじゃないんだって思うことにするわ。誰になんて言われようと、私たちの愛は恥ずかしいことでもみじめなことでもないんだから」
ジュンサンは沈痛な面もちでユジンを見つめている。
050 ユジン  「恥ずかしくないわ。どれほど胸がときめいてどきどきしたか、どれほど苦しんで、せつない気持ちになったか・・・私にとっても大切な思い出だもの」

(目から涙がこぼれ落ちる)私、あなたのこと・・・心から愛してた。そのことを・・・覚えていてね」

ジュンサンは胸が詰まって何も言葉にできない。涙を見られないように顔をそらした。
ユジン (吹っ切るように)私は、絶対に忘れない。思い出は私のものだから、一つ残らず覚えておくわ。だから、あなたも私のことを覚えていてくれる?覚えていてくれるだけでいいの。私、死ぬ時まで・・・二人の思い出を心の中に大切にしまっておくから。ね?」
ジュンサン 「・・・・ああ、覚えておくよ。何があっても、君を忘れない。僕が必ず覚えておくよ」
ユジン 「ありがとう・・・本当に、ありがとう」
ジュンサン 「僕も・・・・ありがとう、ユジン」
公園の一角。家の模型を手にしたジュンサンが、ユジンと並んで歩いている。公園の端に来て、二人は離れがたいように見つめあう。
ユジン 「もう一つだけ約束してほしいの」

「後ろを振り返らないようにしましょう」

「最後に見るのが後ろ姿だなんて・・・覚えておきたくないから」

ジュンサン 「ああ・・・わかった」
ユジン 「約束守ってね。絶対に振り返らないこと」
060 N  ジュンサンは黙ってうなづいた。二人はしばらく見つめあっているが、やがてユジンが先に背を向けて歩き出した。ジュンサンもゆっくりときびすを返し、模型を手に反対方向へ歩き出した。二人は一歩一歩、遠ざかっていった。

病院の診察室。ジヌは書類を見て思わず腰を浮かせ、医師の前に再び腰をおろしながら尋ねた。

ジヌ 「本当に間違いありませんか?これは本当に・・・事実なんですか?」
《せりふ:医師》
「親子であることを確認する場合、100%間違いないということはありません。しかし、このケースはほぼ確かだと言えるでしょうね」

《せりふ:医師》
「どうかしましたか?」

ジヌの顔は青ざめてこわばっている。大丈夫だと告げて立ち上がろうとするが、ふらついて後ろへ倒れてしまった。

マルシアン。ジュンサンは机の上に置かれた模型をやりきれない表情でじっと見ている。やがて模型に手を触れ、静かに涙を流しはじめた。

練習室。ミヒがピアノを弾いている。激しい曲である。そこへジヌがドアをバタンと開けて入ってくる。ピアノの音が止まり、ミヒが驚いて立ち上がった。

ミヒ 「・・・何の用なの?まだ会わなきゃいけないことがあったかしら?」
ジヌ 「・・・・本当なのか?」

「本当なのか?・・・ジュンサンが私の子だというのは本当なのか?ミヒ!!」

ジュンサンがぼんやりと窓の外を眺めているが、ふらふらとその場に倒れてしまう。ガタンと言う音に秘書が入ってきて、床に倒れているジュンサンを見つけた。

救急車がサイレンを鳴らしながら病院へ入ってくる。ジュンサンを乗せたストレッチャーが廊下を進んでいく。

練習室の前。ジヌが練習室から出てくる。衝撃に震えながら、よろよろと廊下を歩いている。脳裡にミヒの言葉がこだまする。

ミヒ(声) ・・・ええ、本当よ。ジュンサンは・・・あなたの子よ」
ベッドの上のジュンサンが目を覚ました

《せりふ:医師》
「カン・ジュンサンさん?検査結果が出たのでずっと電話をかけてたんですが、連絡がつかなかったんですよ」

診察室。脳の検査結果の写真が、ビューボックスに掛けられている。ジュンサンは医師の話を聞いている。

《せりふ:医師》
(写真を指しながら)これ、見えますね?慢性硬膜下血腫といって、ここが血がたまって固まっているところです。こういった血腫は事故の後、ゆっくりと血がたまってできるので、事故の直後には症状が出ないんです」

《せりふ:医師》
「すぐに手術を受けなければいけません」

ジュンサン 「かなり・・・危険なんですか?」
《せりふ:医師》
「血腫が危険な位置にあるので、このまま放置しておけば眼球が圧迫されて視力を失うこともありえます。さらに、脳の機能が冒されるのはともかくとして、生命の危険も出てきます」

《せりふ:医師》
「信じられないというのはよくわかります。しかし、迷っている時間はありません」

070 ジュンサン  「手術をすれば・・・・よくなるんですか?」
《せりふ:医師》
「断言することはできません。血腫がとても悪い位置にあるので、手術が成功したとしても他の後遺症が出る可能性もありますし。かといって、このままにしておくわけには行かないじゃありませんか。今日すぐに入院の手続きをとってください」
ジュンサン 「・・・・考えてみます」
《せりふ:医師》
(根気よく)考える時間はありません。一刻を争うんです。すぐに決めてください」

病院の中、ジュンサンが肩を落として歩いている。

《せりふ:医師(声)》
「このまま放置しておけば眼球が圧迫されて視力を失うこともありえます。さらに、脳の障害が冒されるのはともかくとして、生命の危険も出てきます」

ジュンサンはそのまま病院の外へ出て行った。

ジュンサンの家の前。ジヌがエレベーターからおりて、ジュンサンの家のドアの前に立った。ゆっくりとチャイムを鳴らすが返事がなかった。ジヌがゆっくりと建物から出てきた。そのまま複雑な表情で入口脇に立っている。しばらくして、ジュンサンが向こうの方から力なく歩いてきた。ジュンサンは待っていたジヌを見つけて驚いた。ジュンサンはなんともいえない表情で自分を見つめているジヌに、不思議そうな顔をした。

ジュンサンの家。ジュンサンがジヌにお茶を出す。

ジュンサン 「どうぞ」
ジヌ 「ああ、ありがとう。すまないな(めがねをとって目をこする)
ジュンサン (顔をうかがって)先生・・・何かあったんですか?」
ジヌが、またジュンサンをじっと見つめた。
ジュンサン 「先生」
ジヌ (声を詰まらせながら)今まで知らずにいたというほうがおかしい」

「こんなに・・・おじいさんに似ているのに。私がそれに今まで気づかなかったとは。ああ・・・・だからあんなにも君のことが気にかかっていたんだな」

080 ジュンサン  「! なんのお話ですか?」

「それはどういう意味ですか?」

ジヌ (震える声で)ジュンサン、君は・・・私の息子だ」

(目をうるませながら)ジュンサン、君は私の息子だったんだ」

ジュンサン 「・・・・・なんですって・・・・?」
ジヌ 「昨日、わかった。昨日、病院でわかったんだ。君のお母さんに確認したよ。君はヒョンスの息子じゃない。私の息子だ」

(涙にむせんで)すまない・・・・すまないジュンサン・・・・」

ジヌは嗚咽した。ジュンサンはただ呆然とするばかりだった。ジュンサンは心乱れるまま、どこかに向かって車を走らせている。

練習室。ミヒがピアノの前に座っている。ジュンサンがミヒに背を向けて座っている。

ジュンサン 「・・・・どうして僕に嘘をついたんだ?」

「答えてよ。どうして僕に・・・父さんは亡くなったって信じさせようとしたんだ?」

ミヒ 「・・・・ごめん。ごめんね、ジュンサン」
ジュンサン 「ごめんって?」
やりきれない表情でジュンサンがミヒを振り返る。
ジュンサン 「今さら、ごめんって?(声を荒げて)僕とユジンの心をずたずたにして、別れさせておいて、ごめんのひとことで片付けるのか?」

「なんとか言ってよ。何か話したいことがあるんじゃないの?」

090 ミヒ  (切実に)あなたを、本当にヒョンスの子だと思いたかったの。これは誰になんと言われようと本心よ。あなたをヒョンスの子だと信じたかった・・・・だから、ヒョンスの子だと思って育ててきたの。そうしなければ、私は生きられなかったから・・・」
ジュンサンの頬を涙が伝って落ちた。
ミヒ 「あなたをあきらめないで、生きていくためだったの・・・。悪かった・・・悪かったわ、ジュンサン・・・」
ジュンサンは苦痛に顔をゆがめ、どうしていいかわからず、泣きながら天を仰いだ。
ミヒ 「悪かったわ・・・・」
ジュンサンは肩を落として泣きじゃくるミヒの前にたちつくしていた。

放送局の一室。サンヒョクがドアを開けて出てくる。廊下のソファに座っているユジンを見つけてにこやかに近寄っていく。

サンヒョク 「ユジン!」

「学校は見つかった?」

ユジン 「うん。フランスの田舎にある学校なんだけど、よさそうよ」
サンヒョク 「そうか、うらやましいなあ。僕も一緒に留学しようかな」
ユジン 「あなたが留学したら、ラジオ局は誰が守るの?」
100 サンヒョク  (笑って)お母様には話したのか?」
ユジン 「もちろん。最初は反対されたけど、許してくれたわ。やり直したい・・・・ゼロからやり直したいって言ったの。もう振り返らずに、前だけを見て生きていくって」
サンヒョク 「ユジン」
ユジン (せつなげに微笑んで)お母さんに・・・・さんざん泣かれたわ」
サンヒョク 「お母さま、きっとさびしがるだろう。君のこと、ずいぶん心配するだろうな」
ユジン 「ええ。口では言わないけど・・・たぶんそうだと思う」
サンヒョク 「心配するなよ。僕がしょっちゅう会いにいくから」
ユジン 「ありがとう」
サンヒョク (真面目な顔で)よかったね。君、勉強したがってたから。おめでとう」
ユジン 「戻って」
110 サンヒョク  「ユジン。(いたずらっぽく)今度僕が休みを取って遊びにいったら、泊めてくれるだろ?」
ユジン (叩いて)ふざけないでよ。(エレベーターが開く)じゃあね!」
サンヒョク 「ああ、また」
ユジンが帰り、サンヒョクが廊下を歩き出すと、後ろからDJがやってきた。

《せりふ:DJ》
「キム・プロデューサー!ユジンさん、どうしたんだ?何かあったのか?」

サンヒョク 「留学するそうです」
《せりふ:DJ》
「留学?・・・・ちょっと座れ、まあ座れって。(二人、ソファに座る)キム・プロデューサー、ユジンさんをもう一度捕まえるんだ。ユジンさんのこと、まだ忘れられないだろ」
サンヒョク (顔をそむけて)そんなんじゃありませんよ」
《せりふ:DJ》
(指輪がはまっているサンヒョクの手を持ち上げて)じゃあ、これはなんだ?」

《せりふ:DJ》
「何があったか知らないけどな、ユジンさんが苦しんでるなら、キム・プロデューサーがそばでしっかり支えて守ってやらないと。僕の知ったこっちゃないって顔してたらだめじゃないか。ユジンさんをこのまま行かせてしまったら、キム・プロデューサーも平気じゃいられないだろ?愛する人をそんなふうに見送るもんじゃない。僕はそう思うよ・・・・」

DJはそう言いおいて立ち上がって歩いていった。サンヒョクは一人座って考えに沈んでいた。

ユジンの家の前。ユジンが駆け出してくる。あたりを見回していると、サンヒョクが歩いてくる。

ユジン 「・・・・どうしたの?」
サンヒョクが真剣な表情でユジンを見つめている。
120 サンヒョク  「僕たち、やり直せないかな?」

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