SPASE ADVENTURE
COBRA

刺青の女 編

001 左腕にサイコ・ガンを持つ男、コブラ。大宇宙を駆け巡る一匹狼だ。未知の財宝と危険な冒険を求めて宇宙をさすらう海賊だ。宇宙の裏社会でその名を知らない者はいない。

キャプテン・ネルソンの隠し財宝を求めて、その秘密を握る三つ子の姉妹を探すことになった。一人目はジェーン。そして、二人目の消息を求めてシドの刑務所へ潜入したコブラだったが、この刑務所は海賊ギルドが支配していた。

正体を知られたコブラは、刑務所内の排気口へ逃げ込み、地下の貯水池へ落下したのである。

  コブラ 「ああ、まいったぜ。泳ぐんなら水着もってくるんだった・・」
  地下の特殊環境房へと侵入するコブラ。33号室の前、覗き窓から覗くと一人の娘が恐怖で震えているのが見えた。
  キャサリン 「だ・・誰なの・・他の二人のことは本当に知らないの・・お・・お願い、もう、やめて・・・本当に知らないのよ」
  コブラ 「心配するな。オレはシュルツ所長の部下じゃない。あんたを助けにきたのさ」

「いいか、ドアから離れていろ!」

  コブラは左腕のサイコ・ガンを構えると扉めがけて撃った。厚さ20センチの特殊鋼の扉が大きな音を立てて吹っ飛び、鈍い音を立てて落ちた。
  コブラ 「どうだ、歩けるか?」
  キャサリン 「でも・・あなたは誰なの?どうしてわたしを・・」
  コブラ 「キミの姉さんのジェーンに頼まれてキミを救いに来た王子様さ・・あいにく白馬はカゼ気味でね」
010 キャサリン  「ジェーンに!?」
  そこへエアーリフトに乗った手下たちが迫ってきた。コブラはサイコ・ガンで撃ち落した。
  コブラ 「飛び出すぞ!ついて来い」
  キャサリン  「わ、わかったわ」
  コブラ 「後ろに乗れ!つかまってろ飛ばすぞ!」
  コブラはエアーリフトを操縦し、一気に排気口の外へ飛び出していった。
  コブラ 「ヒャッホー、見ろよ!助かったぜ出口だ!」

「あばよシュルツ、カワイコちゃんは頂いていくぜ」

  シュルツは部下から報告を受け歯噛みしていた。
  クリスタルボーイ 「クックククク・・シュルツ、おまえも終わりだな。ギルドを裏切った上、隠していた刺青の女まで逃がしたとは。ギルドはおそらくおまえを消すだろうぜ」
  シュルツの命令でクリスタルボーイを取り囲んでいた手下のレイガンが火を噴いた。レーザービームがクリスタルボーイの体を貫通していく。
020 クリスタルボーイ フッフフフフ・・・無駄だよ、オレの体は特殊偏光ガラスでできているんでね・・・。
  クリスタルボーイは右手のかぎ爪を振るい、シュルツの手下たちをなぎ倒していく。恐怖に震えるシュルツはレイガンを撃つが、レーザーはむなしくクリスタルボーイの体を通過するばかりだった。
  クリスタルボーイ 「シュルツ・・・レイガンは無駄だといったはずだぞ」
  クリスタルボーイのカギ爪がシュルツの喉を引き裂いた。シュルツは喉から血を噴き上げ倒れた。
  クリスタルボーイ 「コブラよ、さすがだな。しかし、このまま逃げられると思うなよ!おまえのために面白い仕掛けを用意しておいた・・面白い仕掛けをな!」
  エアーリフトにまたがったコブラと女は東の空へ向かって飛んでいた。空が白々と明るくなってきた。
  コブラ 「この星ならではの夜明けだ・・・二つの月と太陽が同時に昇るなんてのは、他じゃ見られないぜ」
  キャサリン 「ねえ・・・」
  コブラ  「ん・・・な〜〜に?」
  キャサリン 「わたしまだ、自分を助けてくれた人の名前を聞いてなかったわ」
030 コブラ 「そうだな・・・ならず者たちはオレを毒ヘビと呼び・・銀河パトロールの連中に言わせりゃ、犯罪者番号330号だ」

「そして・・・カワイイ女の子は海賊コブラって呼ぶのさ」

  キャサリン 「じゃあ、わたしはコブラっと呼んでいいかしら?」
  コブラ 「どうぞどうぞ、なんとでも。・・・で・・キミの名はなんていうんだい」
  キャサリン 「わたしはキャサリン・・・キャシーって・・・キャッ!!」
  コブラ 「狙われている・・ビームの角度からみると空中からだが・・」

「くそ〜〜〜っ、何も見えん!かなり遠くから狙ってやがる」

「一体なに者だ・・・刑務所からの追っ手か・・いや、この射撃の正確さはプロのスナイパーのものだ」

  ジェーン 「フフフ・・・ジグザグに逃げたところで無駄だ・・」
  コブラたちのはるか後方よりエアーリフトに乗り、一人の女が大望遠スコープのついた銃身の長いレイガンを構えている。
  コブラ 「クソッ!また当てやがった・・まずいぜ、そろそろオレとの距離も弾道適正射角のデータも揃っているころだ」
  ジェーン 「目標距離3500メートル。焦点ビーム温度摂氏21000度。垂直ベクトル補正!および水平ベクトル補正!!」
  敵のレイガンから一条の光が伸びる。それはまっすぐにキャシーの首筋を撃ちぬいた。キャシーは力無くエアーリフトから地上めがけてまっさかさまに落ちていく。続けてレーザービームが発射されコブラの乗ったエアーリフトの推進装置を破壊する。エアーリフトはふらふらと地上へ墜落していった。
040 ジェーン 「ちっ!はずしたか・・太陽の偏光度のデータ不足か!?」
  コブラ 「くそ!相手が見えないんじゃ反撃しようがないぜ!」
  女の撃つレーザームが、雨のようにコブラを襲う。コブラは一本の坑道の中へ逃げ込んだ。
  コブラ 「ふう・・助かったぜ・・どうやらここは鉱山の廃坑のようだが・・・」

「くそ・・だめか・・行き止まりだ・・・。なんてこったいかえって死期を早めたようだ。たぶんヤツはビームの出力を上げてくる。そうなりゃ、この廃坑もろともおだぶつだ」

「・・・・ん、こいつは・・岩盤溶解機か!・・まてよ!ひょっとしてこれが役に立つかも・・」

  ジェーン 「コブラは・・・・フフフ・・・廃坑の中へ逃げ込んだか・・・・バカなヤツ。この高性能レーザースコープから逃れられると思っているのか」

「焦点温度40000度にアップ!」

  銀色に光るレーザーの帯が、廃坑へ撃ち込まれる。大音響とともに坑道内の岩盤が砕け飛び、溶解した岩盤は、蒸気となって消し飛んだ。
  コブラ 「酷いもんだ。オレの一張羅が台無しだよ」
  ジェーン 「クッ・・・!!ど真ん中と言う訳には行かなかったようだな・・しかし、今までのは子供だまし。今度は最大出力のビームを食らわせてやる」

「水平および垂直ベクトル微修正!反射光発散偏光ゼロ!焦点ビーム温度50000度!!」

「コブラめ!廃坑もろとも吹っ飛ばしてくれるわ!」

「死ね!コブラ!!」

  女の撃ったレーザービームは廃坑の入り口では直進せず右へ左へ曲げられてしまった。
  ジェーン 「レ・・・レーザーがはずれた・・そ・・そんなバカなっ!」
050 坑道の中から岩盤溶解機が出てきた。操縦しているのはコブラだった。
  ジェーン 「しまった!あの機械のせいか!・・・・だめだレーザーが曲げられている!」

「ううっ・・レーザーの反射光が分散して、レーザースクリーンがぼやけてきた。おのれ!ヤツは岩盤溶解機の高温でまわりの大気をゆがねているのか!」

「ゆがんだ大気の中ではレーザー光線は直進できない」

「レーザー砲が使いものにならなくなった以上、長居は禁物!いずれコブラはここへ駆けつけてくる!接近戦の撃ち合いではこっちが不利だ」

「距離はゆうに3キロメートル!急いでもここまで来るのに7・・8分はかかる。その間に仕事をすませなければ」

  女は足元に倒れているキャシーの遺体を足で裏返しにすると右腕についているリストカメラで写真をとった。
  ジェーン 「フフフ・・この女の刺青はカメラに収めた・・・さてと、引き揚げるとするか・・」
  突然、目に前に停めてあったエアーリフトが爆発した。女は驚いた。女の後ろにサイコ・ガンを構えてコブラが立っていたのだ。
  ジェーン 「ま・・・まさか!?」
  コブラ 「おっとと、動かないでくれよ。どうした?オレが来るのがちょっと早すぎたってようすだな」

「自慢じゃないが、オレは100メートル5秒フラットで走れるんだぜ。おまけに3キロメートルくらいなら、そのまま全速でね。チータやヒョウとオリンピックをやれるんだ」

「しかし、スナイパーが女の子だったとはね・・意外だったよ。でも、あんたいい腕しているよ。お尻も魅力的だがね」

「さてと、おとなしくこっちを振り向いてもらおうか・・・ゆっくりっとな」

  女は薄ら笑いを浮かべながらゆっくりと体をコブラのほうへ向けた。
  コブラ 「ま・・・・まさか!?・・・おまえは!・・・・ジェーン!!」

「ジェ・・・ジェーン・・キミがオレを!?」

  ジェーン 「そうさ、おまえを殺しに来たのさ!」
060 コブラ 「なんだって!わかっているのか!キミが殺したのは実の妹なんだぞ!」
  ジェーン 「だったらどうしたというんだ・・・刺青は手に入れた。邪魔者には消えてもらう・・キサマもな!」
  コブラ 「正気か?ジェーン・・・」
  ジェーンの右手の中指にはめられた指輪の誘導装置で、右足につけられているホルスターから銃が手の中へ納まっていった。コブラは咄嗟にサイコ・ガンを撃った。弾はジェーンの胸元を直撃し、ジェーンはそのまま仰向けに倒れた。
  コブラ 「な・・なぜだ・・・なぜなんだジェーン!」
  ジェーンの意識深く入り込み、ジェーンを操っている黒い影があった。

ここは海賊ギルドのアジトである。クリスタルボーイともう一人の男。ターベージがいる。

  ターベージ 「失敗だ・・・第二の刺青の女の写真は上手く撮ったのにな・・」
  クリスタルボーイ 「なに!」
  ターベージ  「コブラという男、思ったより手ごわい相手だな」
  クリスタルボーイ 「ほう弱音か・・・おまえらしくもない」
070 ターベージ 「まて!あわてるなボーイ!・・・ジェーンは死んだわけではない・・・ヤツはサイコ・ガンの出力を弱めジェーンを気絶させただけだ」

「ジェーンはまだ、オレの支配下にある・・そう、他にも手はあるさ・・」

  クリスタルボーイ 「ターベージ、そうあって欲しいものだな。でなければ高い金を払っておまえを呼んだ意味が無いぜ」
  ターベージ 「そうムキになるな。これが上手くいけばオレに払う金など気にならなくなるさ。なにせコブラは10000クレジットの賞金首・・・しかも刺青の女をめぐる財宝はそれ以上だろう」
  今はすっかり崩れはて、ひと気の途絶えた町外れの教会の一室、透明の寝台の上にジェーンは寝かされていた。
  コブラ 「こ〜んなカワイイ顔してさ、オレを殺そうとしたんだぜ・・。ジェーンはオレが刑務所にいる間にクリスタル・ボーイに捕まったといったな。ヤツがジェーンに何かしたことは確かだ。催眠術か・・・あるいは脳に超小型の電子制御装置を埋め込んだか・・・」
  ジェーンの体には何も見つからなかった。おそらくなに者かの催眠術だろうとアーマロイド・レディはコブラに言った。

寝台の上のジェーンの目がパチッと開いた。ジェーンはスーッと立ち上がり、教会の中を歩いていく。そしてコブラの寝ている部屋を見つけると中にハンター・スネークを放った。

  ジェーン 「フッフフ・・さようならコブラ・・」
  その夜、コブラにかかった賞金を狙って、町のギャングたちが忍び込んできた。目の前に現れたギャングにジェーンは驚いた。
  ジェーン  「うっ!?だ・・・誰なの!?」
  ギャングたちもジェーンを見て驚いた。
080 コブラ 「なんだいあんたら夜中にノックもしないで」

「怒るよ。オレは寝起きが悪いんだ・・ファ〜〜ッ、まったく、今何時だと思ってるんだい」

  その時、男が急に苦しみはじめた。すると体の中から、ハンター・スネークが現れたのだ。コブラはサイコ・ガンでハンター・スネークを撃った。
  コブラ 「殺し屋の使うハンター・スネークさ。人間の体の中に入り込んで体内を食い荒らすんだよ」
  ジェーン 「コブラ!あいつらよ、あの蛇であなたを殺そうとしたのよ!」
  コブラ 「ああ・・・こいつらがオレを狙ってきたのは間違いなさそうだ。ジェーン、ヤツらをみはっていてくれ」
  コブラは愛用のリボルバー型の拳銃をジェーンへ投げて渡した。ジェーンは右手でそれを受けた。
  ジェーン 「わかったわ、たぶんこいつらギルドの回し者ね」
  コブラ 「う〜む・・ギルドの殺し屋なら自分の使うスネークに殺されるようなヘマはしない。そいつを使ったヤツは他にいるよ」

「それは・・・キミだ。ジェーン」

  ジェーン  「えっ!?・・・な・・・なぜ・・わたしが・・・」
  コブラ 「ただ催眠術にかかってるだけだと思っていたが、そんななまやさしいものじゃなかったようだな」

「さっきキミは右手で銃を受け取った。だがな、ジェーンはオレと同じで左利きなのさ」

「いかに催眠術とはいえ、人間の反射神経は変えられない・・・つまりキミは運動神経を含む脳そのものを何者かに支配されているということだな」

090 ジェーンはいきなり銃を撃とうとしたが、銃から弾が出なかった。
  コブラ 「悪いがね・・その銃には電子制御装置が組み込んであって、オレじゃないと弾は出ないんだよ」
  何者かの撃ったミサイル砲の砲撃によって、部屋が大音響とともに爆発した。コブラもジェーンも、忍び込んだギャングたちも爆風によって弾き飛ばされてしまった。しばらくして瓦礫の下からコブラが起き上がった。
  コブラ 「なんとも騒がしい夜だぜ・・・」
  ターベージ 「・・・・ジェーンの意識が途絶えた・・・くそっ、またしても失敗か!」

「もう少しコンタクトできていれば少なくともヤツの居場所はわかったものを・・・こうなれば、もっと監視の目を増やし、ヤツの居場所を突き止めるまでだ!」

  ターベージはシドの町のバーにいた。

バーの楽屋に入っていくターベージ。配下の男たちがさっと、踊り子たちを捕まえる。ターベージはおもむろに顔を覆っていたマスクを外した。女たちはその素顔を見て恐怖で悲鳴をあげた。

ターベージの口からニョロニョロと動く管が伸び、女の口から中へ挿入される。女たちはやがてその目から生気が失せた。

  ターベージ 「オレの種子をおまえたちの延髄に植え込んだ。これでもうおまえたちはオレの意思の奴隷だ」

「コブラはこの町のどこかにいる。そして町にいるかぎり、ヤツはこういう酒場に必ず現れる。」

「ふふふ・・・殺し屋の踊り子がいるとも知らずにな・・・」

  コブラはターベージの思惑通り、ジェーンを操っているものの正体を探るため、町に来ていた。そこで、酒場に立ち寄ったコブラは、いきなり、踊り子たちから発砲された。コブラはサイコ・ガンで応酬し、裏口から逃げ出した。いつまでも追いかけてくる女たち。ビルの陰でかくれていたコブラに情報屋が近寄ってきて言った。ジェーンを操っているのは植物型惑星人ターベージであると。
  クリスタルボーイ  「気にくわんなターベージ・・・」
  ターベージ 「ほう、なぜかね。オレはきちんと仕事をやっているはずだ。さっきもコブラを見つけたと報告が入った」
100 クリスタルボーイ 「そして・・逃げられたとな・・・」
  ターベージ 「そう、あわてるなって。オレが種子を植え付けた人間はこの町だけでごまんといるんだ。ヤツを捕らえるのは時間の問題だ」
  クリスタルボーイ 「それが気にくわんと言っているのだ。おまえは騒ぎを大きくしすぎる!この騒ぎを銀河パトロールにかぎつけられてみろ!ヤツをとらえるどころかオレたちの身も危うくなる」
  ターベージ 「ほう!海賊ギルドきっての殺し屋の・・・あんたのセリフとも思えんね。犬が怖いとみえる・・・」

「心配するな銀河パトロールが気づく前にヤツは捕まえてみせるさ・・。オレがめぐらしたこの監視の目から逃れることはできん」

「一度ワナにかかったネズミは二度とワナからでられんのだ・・・」

「コブラを見失ったのはD区域10番街か・・・しかし、そこを通ったのなら必ず監視の目に触れるはず・・と、すれば・・・通りを抜けず地下に潜るしかない!」

「下水道だ、それぞれの地区から潜入してD区の下水道を包囲しろ」

  地下に縦横に伸びる下水道の中を、コブラは走っていた。耳を澄ますと、あちこちから足音が聞こえてくる。コブラは足音から逃げるように走った。

走って出たところは三方の下水道が一箇所に交わる分岐点だった。

  コブラ 「しまった!三方からはさまれたーー!」
  追っ手は三方からナパーム砲を発射した。灼熱の火炎弾が下水道を焦がしながら、一点へと向かって飛んでいく。その先にはコブラがいる。
  コブラ 「な・・なんだこの音は!?・・・・火・・火だ!ナパーム砲か・・・向こうからも・・しまった挟み撃ちか!」

「ちっ!焼きコブラなんていかさないぜ!」

    コブラはサイコ・ガンで天井をぶち抜いた。熱く熱せられた空気は上昇気流となって真っ直ぐ地上めがけて吹き上がって行く。コブラはこの気流に乗り、地上へ脱出した。
  ターベージ 「・・・・クソ・・・ッ・・・おのれまたしても失敗か!コブラめ!!」

「・・・ウ・・ウグ・・・・ググググ・・・エ、エネルギーを使いすぎた・・・体が・・麻痺して・・きた・・」

110 ターベージは震える体で、車に乗り、部下にリフレッシュセンターへ行くように命じた。

リヅレッシュセンターの前のビルの上でコブラはターベージが来るのをじっと待っていた。

  コブラ 「きやがったぜ・・ターベージ・・思ったとおりだ。この星の高温を避けるために着ている耐熱服がおまえの命取りになったな・・」

「植物人間にとって最も重要な光を通さないその服のせいで、光合成が行えずおまえは飢餓状態だ・・それを補ってくれるのがこのリフレッシュセンターってわけだ・・」

「フラフラしちゃって・・さっきの戦いでエネルギーを使い尽くしたんだな・・」

「野菜サラダめ、地獄に落ちてえん魔に食われろ!」

  サイコ・ガンが火を噴き、エネルギー弾がターベージを襲う。しかし、ターベージーの周りを回るエネルギー反射衛星によってコブラの撃った弾は跳ね返されコブラを掠めてビルの壁を大きく破壊した。
  ターベージ 「コブラめ!オレがここへ来ることを知っていたのか・・・クッククク・・・だがオレを殺すことはできない相談だ。この三位相反射衛星はいかなるエネルギーをも跳ね返す・・・それも正確にな・・・つまり、自分の撃った弾で自分自身が死ぬのさ」
  コブラ 「反射衛星の防衛を破る方法はただひとつ・・その軌道内に飛び込むしかない。つまり、ヤツの2メートル以内に入り込むことだ」
  ターベージ 「フウ・・・こうしてイオン溶水にひたり、体全体で太陽光線を浴びていると生き返るようだな」

「フフフ・・コブラめ!ヤツは一度狙った獲物は必ず仕留めると聞いていたが・・・」

「今度ばかりはかなわないとみえ尻尾を巻いて逃げ出したな・・・あれが毒ヘビとおそれられた男か・・・クッククク・・笑わせるぜ・・ウハッハハハ口ほどにも無い男よ」

  エレベータに乗り込むターベージ。エレベータの壁の隙間から一条の光がターベージに照射される。それは、コブラのサイコ・ガンから放たれたエネルギー弾だった。何事も無いようにエレベータを降りるターベージ。一歩二歩、歩を進めたところで突然、体が左右にズレ、真っ二つに割れて倒れた。
  コブラ 「お〜〜お、しばらくはサラダを食う気がしないね」
    町外れの古い教会へ戻ったコブラは、そこで、ジェーンの死を知らされた。
  コブラ 「キャシー、そして・・ジェーンまで殺しやがって・・・」
120 クリスタルボーイ 「クッククク・・そうか・・ターベージは死んだか・・。あの男に任せておいたのは甘すぎたというわけだな・・」

「シドの町をシラミつぶしに探せ!ヤツのねぐらを突き止めるんだ!」

「集まった情報はすべて本艦のコンピューターに記憶させてヤツの居場所を割り出させろ」

「第二の女の刺青の写真はコブラが持っている!何がなんでもヤツを探す出してオレのところへ連れて来い!」

その2 劇 終  その3へ続く・・。★クリックしてみるあるカ?

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