完全お馬鹿台本2題

お馬鹿その1:超絶ヒーロー・ナリキラー
001   Dr.オンドリャ 「我輩はDr.オンドリャ・ブチカマスッド・ワレイ」

「真剣に世界制覇を企てる悪の秘密結社である」

002   助手 「我輩の名は助手A・・名前はまだない・・いやだぁ〜〜!!」

「博士、名前をください!プリーズ、ワイの名、プリーズ!ぎっちょんちょん!」

003   Dr.オンドリャ 「あほぅ!捨てキャラに名前なんか必要あるかぁ〜〜!」
004   助手 「が〜ん・・わたしは捨てキャラ・・ヨヨヨのヨ・・」
005   Dr.オンドリャ 「世界制覇のためには犠牲はつきものなのだ!」

「我が野望のためにお前は、怪人に改造されて街を襲うのだ」

006   助手 「えぇ〜〜!そんな理不尽な!」

「名前すらないのに、その上、怪人に改造されるなんてやだぁ〜!」

007   Dr.オンドリャ 「怪人になったら、名前付けてやるぞ?」
008   助手 「えぇ〜?!マジ・・マジっすか?」
009   Dr.オンドリャ 「おお、マジ!マジじゃ〜」
010   助手 「考えちゃうなぁ〜甘い誘惑だぁ〜・・ちなみにどんな名前付けてくれるんですか?」
011   Dr.オンドリャ 「・・ん・・?・・あ・・あぁ・・いやぁ・・なんだ・・そうだなぁ・・」
012   助手 「な〜〜にも考えてないんだぁ・・・あぁ・・理不尽だぁ〜」
013   Dr.オンドリャ 「ば・・ばかもん!ちゃんと考えとるワイ!」

「格好良〜〜い名前の候補が10億100万1036あるんだぁ!」

014   助手 「えぇ〜〜凄いイ!その中のいくつか教えてくださいよぉ〜」

「教えてくんないと怪人に改造されてやんないも〜〜〜ん」

015   Dr.オンドリャ 「う〜〜〜んんん・・・」
016   助手 「さぁ、どうする?どうする??教えるか?あきらめるか??どっちだぁ?」
017   Dr.オンドリャ 「あぁ〜〜うっとうしい!」
018   助手 「うぎゅうぅ・・・は・・は・かせ・・そんな・・理不尽・な・」
019   Dr.オンドリャ 「はぁ、はぁ・・お前に選択権なんか最初からないのだぁ」

「お前は、わたしの野望成就のための道具に過ぎんのだぁ〜〜」

020   ここは人々が平和に暮らしている大都市ドコデスカであります。

Dr.オンドリャによって改造された名無しの助手Aは、怪人Aという新たな名前をもらい、意気揚揚、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)と街を襲っているのでありました。

街中にこだまする老若男女の阿鼻叫喚の声。ガラガラと瓦礫と化して崩れ去る高層建築物

あぁ、街がヘルペス、ホスピス、ヘルプ・ミー!この世に神も仏もないものか!

その時早く、かの時遅く人々の願いが届いたのでありましょうか。雲の切れ間から一条の光がさっと射しこむや、現れいでたる、正義の味方。真っ赤なボディスーツにその身をくるみ、股間もっこり、ケツ割ればっちり禁断の姿で現れた謎の人。格好良いのか、悪いのか!

はてさて、決闘の始まりであります。

021   Dr.オンドリャ 「な・・なんだぁ?あれは!どこの馬鹿だ」
022   ナリキラー 「私の名前は超絶ヒーロー・ナリキラー!」
023   Dr.オンドリャ 「お前の姿に悶絶しそうだ!」
024   ナリキラー 「はははは!私のこの優美で麗艶(れいりん)な姿に、目を奪われたのが運のつき!」
025   Dr.オンドリャ 「うんこがついた・・う〜〜ん!汚いやつめ!」
026   ナリキラー 「世界の平和を乱す悪者め!天に代わっておしおきよ!」
027   Dr.オンドリャ 「誰が悪者だ!わたしは崇高な目的の実現のために一直線に猛進している求道者だ!」
028   ナリキラー 「一寸の虫にも五分の魂!色即是空!空即是色!!人生これ、夢まぼろしよ!」
029   Dr.オンドリャ 「人生一代、馬鹿一代!あけの明星たらんとする一徹な道を愚弄するとは許せん!」
030   ナリキラ― 「ジギゾグジャギジョグ!ジャギジグゾグジャグ!」
031   Dr.オンドリャ 「な・・なんだ・・なんかのカミカミ呪文か・・」
032   ナリキラー 「・・・ただ言ってみただけだ!」
033   Dr.ナリキラー 「無理・無駄・無節操・感無量!涙流してなだそうそう!!」
034   ナリキラー 「ははははは!!」
035   Dr.オンドリャ 「な・・今度はなんだ・・」
036   ナリキラー 「いや、面白い。実に愉快だ!こんな面白い事をいう奴は初めてだ」
037   ナリキラーがいきなり必殺光線を発射する。弓は左手(ゆんで)、に矢は右手(めて)に。すんでのところでギリギリかわす怪人Aでありました。

卑怯ひまなし、火事ぼうぼう。必殺光線は殺人破壊光線となって人々の街を燃やしていったのであります。

038   Dr.オンドリャ 「こ〜わした、こ〜わしたぁ。正義の味方がこ〜わした!」

「い〜〜ってやろ、いってやろ!せ〜〜んせいにいってやろ!」

039   ナリキラー 「よけたのが悪い!正義の味方の必殺ビームをよけるなどあってはならない愚行!」

「正義は絶対に正義でなければいけない!だから、お前たちがよけたのが悪いのだ」

040   Dr.オンドリャ 「支離滅裂、尻破裂、破壊工作、羽交い絞め!貴様の言うことなど聞く耳もたん!」
041   ナリキラー 「聞こうが聞くまいが、正義の言葉は絶対無二の力があるのだ!」
042   Dr.オンドリャ 「そんな言葉など屁でもないわ!」
043   ナリキラー 「屁も出ないとは抱腹絶倒、ぶんぶく茶釜!雷にへそを取られて死んでしまえ!」
044   Dr.オンドリャと超絶ヒーロー・ナリキラーとのお馬鹿で頓馬な戦いは何時果てるともなく続いていくのであった。

あぁ、人生の中でこんなに無駄な時間があっていいものか。ここまでお付き合い頂いて、感謝感激雨あられ。ひな壇、姫さま、あられもない姿でもうコリゴリ。

今生、今夜限りのお話もこれにて一巻のおしまい。

お馬鹿その1:エネルギー革命!ムツミちゃん
001   比較3原則にいうデカイ・黒い・硬い・・その言葉の意味するものは奥深く、あくまでもアダルトである。

・・・違った・・なんだこの台詞は・・・。

もとい・・悲恋3原則に言うブサイク・ブタ・ハゲ・・その言葉の意味するものは・・

ちが〜〜〜〜〜う!

非核3原則に言う・・そうそう、その調子。

非核三原則に言う、製造しない、保有しない、持ち込みを認めないという、日本政府の三つの原則に基づいて、日本は核を保有し、列強の国々と一戦交えるべく・・な・・なにイ・・・

失礼・・

日本は核にかわる新たなエネルギーを見つけ出したのである。

それは!日毎夜毎、日本中で無駄に放出され続ける底なしのエネルギー!性エネルギーを使おうとする、世間に顔向けできないようなアンダーグラウンドな計画だった。

計画の核を担うのは、もてない男たちである。彼らの放つどんよりと重くたれこめる狂気にも似たモテタイ願望を利用するというアイデアだった。

先ずは実用可能なものなのかどうか、テストを実施することとなったのである。

002   審査官 「おお、確かにださい、もてない君だ。いいかね、これから君がやろうとしていることは、これからの日本に、いや世界に大きく貢献する名誉ある実験なんだぞ」
003   土寺 「は・・ぁ・・」
004   審査官 「これから行う実験のパートナーを我々が用意した。」

「見たまえ。彼女の名前は『疑似体験有機電流発生収束転換装置AQUME101号」

「別名、ムツミちゃんだ」

005   土寺 「はぁ・・」
006   審査官 「今日から1年間、毎日毎晩、毎時間。このムツミちゃんを相手に発電行為を行うんだ」
007   土寺 「発電・・?痺れるんですか?」
008   審査官 「何をいっとるんだ?君は自家発電の経験は無いのか?」
009   土寺 「はぁ・・電気は送電線を使って供給されてますんで・・発電機回した経験は・・」
010   審査官 「違う!自分で自分を慰めた事はあるのか?ときいてるんだ」
011   土寺 「あぁ・・それだったら毎日ですねぇ・・」
012   審査官 「そうだろう、その事を訊いてるんだ。その時はどんな気持ちだ?」
013   土寺 「会社へ行っても仕事がうまくいかないし、金は落としちゃうし、雨には降られちゃうし・・」

「もう、最悪で、そんな自分を鏡を見ながら毎日慰めてるんです・・その時の気持ちは・・」

014   審査官 「なんの話をしとるんだ。君はそうとうの晩生(おくて)だな?」
015   土寺 「友人からは、『お前は大器晩成型の早死に男』・・だって言われます」
016   審査官 「どうもまどろっこしいなぁ・・君は    の経験は無いのか!?」
017   土寺 「・・はぁ??よく聞こえませんが?」
018   審査官    だよ!   だ!・・聞こえんのか?」
019   土寺 「故意に空白入れてませんか?」
020   審査官 「ちゃんと言ってるぞ。音声エラーじゃないのか?」
021   土寺 「手淫の事でしょ?」
022   審査官 「お・・お馬鹿ぁ!」
023   土寺 「そうならそうとちゃんとはっきり言ってくれないとわかりませんよ」
024   審査官 「ど・ど・・ど・・ど・・動悸がムネムネするじゃないか・・」
025   土寺 「あなたこそ、縦書いて、横書いて、マスかいてますかぁ?」
026   審査官 「ぬ・・んうぁは・はははぁ・・」
027   こうして運命の人体実験は開始されたのであった。この実験の成果を期待してはいけない。また、この実験を信用してはいけない。この実験を真似してもいけない。

この実験は秘をもってこそ成立するものだから。   

劇 終

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